しーくれっとらぶ

すれ違い


『え……。』

「俺だけが好きみたいやん……。」


あたしを見つめる龍の目が悲しそうだった。


「唯は俺のこと好きじゃないん……?」


好きに決まってるじゃん……。
好きすぎてどうすればいいかわかんないくらい…本当に龍が大好きなんだよ。

連絡がないだけで、振られちゃうのかな…嫌われたのかな…って泣きたくなるくらい龍を想ってるんだ。


あたしが映る龍の目を見つめてあたしは心の中で呟いた。

だけど言葉に出来なかった。

なんか不安なんだ。
あたしの気持ちが龍の重荷になるんじゃないかなって思った。
だってきっと龍の好きよりあたしの好きの方が大きいから。












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