しーくれっとらぶ

「ごめんな…。あんなこと言うつもりじゃなかってん。」

あたしは龍の背中に腕を回して首を振った。
あたしが謝らなきゃいけないんだよ…。
龍のことも自分のことも全然わかってなかったんだもん…。
今度はちゃんと言葉にしなきゃね…。
龍にあたしの気持ち伝えたいよ。


『龍…ごめんなさい……。
あたし龍が好きだよぉ…っ。
本当は寂しいよ…龍に会いたいよ……っ。
テレビに映る龍を見たら会いたくて泣きたくなっちゃうくらい寂しいよっ……。
だけど……わがままな彼女になりたくなかったの……。
龍に迷惑かけたくなくて…重荷になりたくなかったの……っ。
だからメールも電話もしなかったっ……。』


それから2人でたくさん話して仲直りした。

そしてあたしは龍と2つのことを約束した。


1つめは、我慢しすぎないこと。
2つめは、たまには甘えること。


これからは自分の気持ちはちゃんと言葉に出さなきゃね。
龍はいつも思ってることを素直に言葉にしてくれるんだもん。















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