しーくれっとらぶ
「唯ちゃん、起きて!」
『んー…。』
梨華さんの声がしてあたしは目を開けた。
焦った梨華さんの顔が目に入る。
「もう10時過ぎてるよ!」
『えーっ!?』
あたしは梨華さんの言葉でガバッと体を起こして時計を見た。
あたしの部屋の時計の針は10時半を指している。
『嘘ーっ…ι寝坊しちゃったぁ……っ!』
あたしは慌ててベッドから飛び出した。
今日はお昼の1時に龍のマンションに行くことになってたんだ。
あたしは準備が遅いから9時には起きようって思ってたのに…アラームを設定するのをすっかり忘れていた。
梨華さんが起こしてくれなかったら完璧にお昼まで寝てた……ι
あー!
今日はクッキーのラッピングもしなきゃいけなかったのに~…っ。
それにシャワーも浴びたいし……急いで支度しなきゃ。