しーくれっとらぶ
「言えないようなことしてんのか?」

『…っ…。』

「唯ちゃん…ちゃんと話して?」


俯くあたしの隣に梨華さんが来て、膝の上で拳を握っているあたしの手を優しく包んだ。
その瞬間あたしの目から涙が溢れてきた。


「唯…俺たちは家族なんだ。辛い時は頼るもんだろ?だから話してくれ。」


聖夜の言葉にあたしは初めて顔を上げた。


『あたしね……。』


聖夜と梨華さんが真直ぐにあたしを見ている。

"体売ってる"―…

この言葉を言ったら2人はどんな反応をするのかな……。

驚く……?

怒る……?

悲しむ……?


きっと全部だよね……。



2人のそんな顔見たくないな……。
―ってなに言ってんだろ……。
そんな顔にさせるようなことをしてるのはあたしなのに……。
本当、馬鹿だよね……。






















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