しーくれっとらぶ

「唯…。」


梨華さんの肩を抱きながら聖夜があたしを見た。


「お前はどうして自分を大事にしねぇんだよ。
何で寂しさをどうでもいい男で埋めようってすんだよ…!。」

『……。』

「…アッチの家にいた時も、お前は同じことしてた…。
だけど東京に来る時に言ったろ?…"もう体を売るなんてことはしない"って……。"自分を大事にする"って約束したよな…!?」

『……。』


九州の家を出た時、あたしは飛行機の中で聖夜と約束したんだ。

我慢し過ぎない

自分の心も体も大切にする

…って。


















< 714 / 854 >

この作品をシェア

pagetop