しーくれっとらぶ
「唯…。」
梨華さんの肩を抱きながら聖夜があたしを見た。
「お前はどうして自分を大事にしねぇんだよ。
何で寂しさをどうでもいい男で埋めようってすんだよ…!。」
『……。』
「…アッチの家にいた時も、お前は同じことしてた…。
だけど東京に来る時に言ったろ?…"もう体を売るなんてことはしない"って……。"自分を大事にする"って約束したよな…!?」
『……。』
九州の家を出た時、あたしは飛行機の中で聖夜と約束したんだ。
我慢し過ぎない
自分の心も体も大切にする
…って。