しーくれっとらぶ
『…もう…わけわかんないよ……』


あたしの口からポロリと出た言葉に龍は俯いていた顔をゆっくりと上げた。


『龍は悪くないじゃん……。…なのにどうして謝るの…?…どうして勝手に別れるって決めたの……!?』

「せやから唯の幸せのた…『あたしのために別れる意味がわかんないよ……!』


あたしは龍の言葉を遮って言った。

あたしのために別れた龍の気持ちが全然わからない。


あたしのためを思ったのなら一緒にいてほしかったよ…。
真実を聞いた時にすぐに話してほしかった。


『…あたしはそれでも一緒にいてほしかった……』

「唯…っ『ごめん…もう帰って…』


龍が何か言おうとしたのを無視してあたしはそう言った。

龍は少しの間何か言いたそうにあたしを見ていたけれど俯しばらくすると部屋を出ていった。











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