しーくれっとらぶ
『ど、どこに行くの…?』



落ち着こうて思って、言葉を発したけど、緊張で、言葉には詰まるし、声はうわずるしで最悪……。


「俺の好きなとこ」


龍は左手でハンドルを握ったまま平然とそう答えた。

ドキドキしてるのはやっぱりあたしだけなんだ。

龍は全然落ち着いてるもんね。
本当に今日はどうしたんだろう…。
今の一言で行き先が海だってことはわかったけど…。
龍が何を考えているのか全然わかんないよ…。


着いた場所は前に1度だけ来たことがある海。

龍が大好きな海。








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