しーくれっとらぶ
残されたあたしたちは2人で先に乾杯してジュースを飲みながら龍たち2人を待つことにした。


「あ…!唯、聖夜さんに連絡しないで大丈夫?」

『そうだった…!!遅くなるって言わなきゃっ』


あたしは携帯電話を取り出して聖夜に電話した。
そして今日帰りが遅くなることと龍とよりを戻したことを話した。


【よかったな。今度詳しく話せよ。それより今日のことなんだけどな、遅くなるもなにも、今日は家にはお前しか帰って来ねぇからどうでもいいよ】

『え!?どうして!?』

【俺たちは今北海道いるし、陸も今日から彼女と旅行行ったみてぇだし】


何故北海道……?

ていうか、陸も旅行……!?
高校生のくせにクリスマスに旅行!?


【てことで、別に帰ってこなくてもいいから。龍んちにでも泊まらせてもらえよ】


プツッ…プー…プー…プー…

そう言って電話は切られた。
なんて家族なんだ……(笑)。
いつも思うんだけど、聖夜は簡単に外泊許しすぎだよね。女友達の家ならまだしも、男…しかも彼氏の家に普通こんなに簡単に泊まらせるもんなの……?

ていうか問題は…陸!
あいついつそんな金稼いでるんだ…!?
陸は女にはお金を出させない主義者だから旅費だってきっと全部自分で出してるはず……。




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