しーくれっとらぶ
「聖夜さんなんて言ったの?」


携帯を握り締めて固まるあたしを心配そうに亜紀が覗き込んできた。


「駄目、だった…?」

『ううん。全然OKだよ。むしろ泊まってくれば?だって』

「!そうだよ。泊まっていきなよ」

『えー、迷惑かけちゃうじゃん』

「いいじゃん、かけちゃいなよー。あたしも今日は泊まるしさぁ」


亜紀はそう言ってお泊まりセットが入っているであろうカバンを指差した。


『んー…どうしようかなぁ。龍が良いって言ったらそうする』

「駄目って言うはずがないよ、絶対(笑)!」


亜紀はそう言ってニヤっと笑った。


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