しーくれっとらぶ
『ていうか、慎君今日テンション高いよね~』

「きっと2人が元に戻って嬉しいんだよ」

『え…?』


亜紀から受け取ったコップにジュースを注ぎながらあたしは亜紀を見た。


「慎ね、ずっと唯たちのこと気にしてたんだよ?」


亜紀もそう話しながらジュースをコップに注ぐ。


「だから2人がまた付き合うようになって嬉しいんだよ」


そうなんだ……

言われてみれば、あたしが龍から本当のことを聞くきっかけももとをたどれば慎君だった……


「本当によかったね」


亜紀はそう言ってあたしの頭を優しく撫でた。

その途端、目頭に熱いものが込み上げてきた。


『…っ…ど…しよ…涙出ちゃう……っ』


あたしは両手で口と鼻を覆うようにして必死に涙を止めようとした。

だけどいつも通り涙は簡単には止まってくれない。




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