しーくれっとらぶ
『…わかった…大丈夫。…話して…』


あたしは一呼吸して顔を上げて聖夜を見た。


「…今から話すことはさっき園の先生を駅まで送った時に先生たちから聞いたんだ。
先生たちはお前がもっと大人になってから話すべきだって言ったんだけど…俺は今話すべきだと思う……」


聖夜はそう言って話し出した。


「お前は1つの封筒と一緒に施設に置いていかれたんだ。
その中にお前とお前の親について書かれた手紙が入っていたらしい……。おそらくお前を産んだ母親が書いたものだ」


そして聖夜は、その手紙に書いてあったであろう話をした。






だけどその話はあたしには受け入れ難い現実だった。



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