しーくれっとらぶ
「それで?聖夜さんは記事を処分出来たのか?」


心配そうに聞いてくる拓魅にあたしは首を横に降った。


あれから聖夜はそのことを話題に出してこないんだ。


だからきっとまだ記事は処分出来ていないと思う。


「俺らに何か出来ることある?」

『あたしも何も出来ないんだ……。今はただ普通に生活してろって、聖夜が…。…だから…』

「だよな……なら俺も手は出せねぇよな……」

「でもまた何かあったり不安になったりした時はあたしたちに言ってね?」


亜紀はそう言ってあたしの手を握った。


「1人で抱え込むなよ?」


彰からそう言われ、あたしはコクッと頷いた。


3人は、何かあると1人で悩んですぐに自分の殻に籠ってしまうというあたしの性格をよく知っているからか、あたしは3人から何度もそう言い聞かされた。




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