しーくれっとらぶ
コンコン―…

「社長、神崎です。沢久佐唯さんをお連れいたしました」

そうドアに向かって話す神崎さんの声にハッと顔をあげた。


「中に通せ」


中から男の人の声がして、神崎さんは目の前にある扉を開ける。


『……っ…』


どうしよう……っ。

あたしがここに呼ばれたことって龍関係しかないよね……。


あたしの緊張と不安は頂点に昇りつめていて、手はじんわりと汗ばんでくる。



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