しーくれっとらぶ
「ほら、入って」


神崎さんからそう言われてあたしは、恐る恐る中に足を踏み入れた。


『こ…こんにちは。沢久佐唯です…っ』


あたしは社長を見るよりも先にそう言って頭を下げた。


「こんにちは。どうぞ座ってください」


あたしはその声を聞いて顔を上げた。

初めて社長の顔を見た。


……これが…社長…?


あたしの前に立っているのはスーツを来た若い男の人。

社長っていったら、小太りで少しハゲてて、髭を生やしたおじさんまたはおじいさんかって思っていた。


< 842 / 854 >

この作品をシェア

pagetop