しーくれっとらぶ
あたしは社長に勧められるままソファに腰を降ろした。


「神崎さん、彼女と2人で話したいから」

「はい、それでは失礼します」


神崎さんはそう言って部屋を出てしまった。


「唯さん」

『は、はいっ…』


あたしは名前を呼ばれ、シャキッと背筋を伸ばして返事をした。


「ははは(笑)、そんな身構えなくていいよ」


そんなあたしを見て社長は笑う。


『あ、はい…(笑)。すみません…』


社長のおかげで少しだけ緊張がほぐれた。



< 843 / 854 >

この作品をシェア

pagetop