しーくれっとらぶ
喫茶店に入りコーヒーを注文したSARAさん。
あたしは何か頼むわけでもなく黙ってSARAさんの向かいに座った。
注文したコーヒーが運ばれてくるまであたしたちはなにも話さず、少し重たい空気が流れていた。
コーヒーが運ばれてきて、店員がテーブルを離れるのと同時にSARAさんは口を開いた。
「今日は龍のことで話があるの」
なんとなく予想していた通りの展開になり、あたしは黙ってSARAさんを見つめている。
「龍と付き合ってるんでしょ?」
『はい、それがなにか?』
「別れてくれない?」
SARAさんは表情ひとつ変えずにそう言った。
「龍には才能があるのを知ってるでしょ?ギターも上手いし、ルックスもスタイルも完璧。龍はまだまだ芸能界で上に昇れるの」
『それはあたしにもよくわかります』
「それならわかるわよね?この前のことも含めて、あなたが龍のそばにいると、龍に迷惑がかかるってことが」
SARAさんはそう言ってコーヒーを一口飲んだ。
SARAさんはこの前のあたしの過去が記事になりそうになったことを言っているのだろう。
「あなたの過去になにがあったのかなんて知らないし、興味もないけれど、少なくともこの前のこと、あなたのせいで龍の仕事に支障で出そうになったことは事実よね?」
『…はい…』
「あなたがそばにいるだけで龍にマイナスになることがあるの。龍だけじゃない…smash全体に迷惑がかかるの」
『…………』
あたしは何も言い返せなかった。
このことはあたしも気にしていたこと。
あたしの過去が、龍の仕事に支障を出すかもしれないことは、この前の事件で身に染みてわかった。
あたしは何か頼むわけでもなく黙ってSARAさんの向かいに座った。
注文したコーヒーが運ばれてくるまであたしたちはなにも話さず、少し重たい空気が流れていた。
コーヒーが運ばれてきて、店員がテーブルを離れるのと同時にSARAさんは口を開いた。
「今日は龍のことで話があるの」
なんとなく予想していた通りの展開になり、あたしは黙ってSARAさんを見つめている。
「龍と付き合ってるんでしょ?」
『はい、それがなにか?』
「別れてくれない?」
SARAさんは表情ひとつ変えずにそう言った。
「龍には才能があるのを知ってるでしょ?ギターも上手いし、ルックスもスタイルも完璧。龍はまだまだ芸能界で上に昇れるの」
『それはあたしにもよくわかります』
「それならわかるわよね?この前のことも含めて、あなたが龍のそばにいると、龍に迷惑がかかるってことが」
SARAさんはそう言ってコーヒーを一口飲んだ。
SARAさんはこの前のあたしの過去が記事になりそうになったことを言っているのだろう。
「あなたの過去になにがあったのかなんて知らないし、興味もないけれど、少なくともこの前のこと、あなたのせいで龍の仕事に支障で出そうになったことは事実よね?」
『…はい…』
「あなたがそばにいるだけで龍にマイナスになることがあるの。龍だけじゃない…smash全体に迷惑がかかるの」
『…………』
あたしは何も言い返せなかった。
このことはあたしも気にしていたこと。
あたしの過去が、龍の仕事に支障を出すかもしれないことは、この前の事件で身に染みてわかった。