しーくれっとらぶ
「お前さ、人には頼ってもいいんだぞ。」


聖夜はそう言ってあたしの頭を撫でた。


『え…??』


あたしは顔を上げた。


「唯は、何でも1人で抱え込みすぎなんだよ。
亜紀ちゃんだって、唯の力になりたいって言ってんだろ?
亜紀ちゃんは頼ってほしいって思ってんだよ。」

『でもっ…亜紀には迷惑とかかけたくないから……っ』

「迷惑なんかじゃねぇって。

唯だって、亜紀ちゃんが相談とかしてきたら、助けてやりたいとか思うだろ??
それと一緒だよ。
亜紀ちゃんも唯を助けてぇんだよ。」



『でもっ…━』


「大丈夫だから。
亜紀ちゃんを信じろ。
亜紀ちゃんは唯を裏切ったりしねぇよ…。
見捨てたりしねぇから。」




聖夜はそう言ってあたしを抱き締めた。


「お前の親は確かにお前を捨てた……。

だけど…━、

今唯の周りにいる人たちは唯を捨てたりするような奴等じゃねぇだろ…━!?

連絡が取れなくなって、唯に何かあったんだって心配してくれる人ばっかりだろ…━??

お前を捨てた親とは違うんだ。

今、唯の周りにいる人たちを信じろ。」




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