シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
それだけ言い残し、長島くんは走り去っていく。
「おい、待て……っ」
教師が後を追っていき、残されたキャストたちは、ぽかんと口を開けていた。
「……いったい、何で急に……
どうしたんだ、あいつ」
涼介が困惑した顔で言う。
キャストはざわざわと同じような台詞を交わしあった。
「……とにかく、私達だけで発声だけでもやっておきましょう。
誰か、ピアノをひける人いる?」
そう声を上げたのは、実里。
その実里の顔も、声とは裏腹に困惑していた。
昼間は、そんなこと一言も言ってなかったのに。
一体、なにが起こったっていうの……?