シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「お前、俺と仲良くしてたからイヤミ言われたのか?」
「ち、違う!断じてそんなことはないよ!」
「そっか……あー、焦った……
そんなことになってたら、もー俺はどうしようかと……」
ホッと胸をなでおろす涼介。
その仕草が可愛くて、笑ってしまった。
「自意識過剰。ただの冗談だよ」
「えー。
なんだよ、本当は俺のことかっこいいと思ってないわけ?」
「見慣れてるからね」
「答えになってねーし!」
まあいいか、と涼介はあたしに歩幅を合わせて歩きだす。
たわいもない話をしていたら、すぐに家の前に着いた。
「じゃあ……ありがとね、涼介」
「おお……なあ、ひなた」
「うん?」
「あの感じ悪いデザイン科のやつとつきあってるって、本当?」
涼介は遠慮がちに口を開いた。
感じ悪いデザイン科のやつ……
もしかして……
「ち……佐藤くんのこと?」
「それそれ。
苗字に会わない非凡な顔したやつ」
「つきあってないよ。
どこでそんな噂聞いたの?」