シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


実里も、涼介も。


いったい何を根拠に、そんな噂を信じるんだろう。



「……日曜に手つないで、コンビニ弁当買うの見たやつがいるって。

絶対家に行って泊まったんだ、なんて言われてるぜ。

お前、長島と舞台見に行くとか言って、

佐藤とデートだったわけ?」


「……意味わかんない……」



はい、確かにお弁当買ったよ。


家にも行った。


キスもした。


手も……あの時は怖かったから、ずっと離せずにいた。


でも。


そんなことじゃない。


皆が想像してるような、下世話なことは一つもなかったのに。


なんで、彼氏でもない涼介に、嘘つき呼ばわりされなきゃならないの。



「……わかった、話すよ……」



すごく不愉快だったけど。


ちぃの名誉のために、あたしは日曜のことを涼介に説明した。



「というわけで、ちぃはあたしを助けてくれたんだよ」


「……なんだそれ……

完全に、長島怪しいだろ。

追求しなくていいのかよ」


「どうやって?何も証拠がないのに」



涼介は眉間にシワを寄せてうなった。





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