シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「ひなたの気持ちは嬉しいよ。
でも、俺に近づきすぎちゃダメ。
ひなたを壊しちゃうから」
「……そんな……」
あの女の幽霊と同じことを言うちぃ。
『彼の闇』って、病気のことだったんだ……。
「……ひなたは、優しいから……
俺に共感しちゃうでしょ?」
「優しくなんかないよ……」
優しいのは、ちぃだよ。
「ちぃが迷惑だって言ったって、あたしはちぃのそばにいるからね。
ストーカーで訴えられるまで、つきまとうから」
「ひなた……」
「だから、もっと頼ってよ。
大丈夫だよ。あたしの神経はワイヤーロープでできてるの。
引きずられたりしない。
壊れたりなんか、しないから」
ちぃの目を、まっすぐ見上げてそう言った。
その気持ちに、嘘はなかった。
──あたしは、あなたのそばにいたい。