シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「ちぃ……」
あたしは、ちぃの細い体を抱きしめた。
「ひなた……?
怒らないの……?」
「だって、あたしのためでしょう?
あたしが、襲われたから」
「……違うよ。
あいつは、俺の正体を知ってるから、
言いふらさないように脅しただけで……」
「もういいよ……」
何が本心であろうが、関係ない。
あたしは、あなたの味方なの。
「あたしも強くなるから。
自分の身は自分で守れるくらい。
ちぃは……力を使わないで。
お願い……」
「……うん……わかったよ」
ちぃはあたしの背中をさすった。
小さい子にするみたいに。
この日の約束は……
守られることは、
なかった。