シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「通い妻のおかげ」
「ぶっ!!」
なんちゅう表現!!
「誰が通い妻なのっ!」
「え、違うの?」
「あたしは結婚した記憶はありません!」
「事実婚じゃん。フランス式」
フランスのことなんか知るかっ!!
やっと言い返しだしたあたしを見て、ちぃは喉を鳴らして笑った。
やっぱり、男の子だな……
その喉仏や、あたしに絡まる薄く筋肉のついた腕を感じて、
そんな当然のことを思った。
「やっぱり、妻はないか。
つきあってもないもんな」
この状況で、そんなこと言う?
そう、いくら仲が良くても、あたしたちはつき合ってない。
友達以上、恋人未満。
でも涼介とあたしの関係とは、明らかにどこかが違った。
「ひなた」
「ん?」
ちぃの身体も、温かくて。
だんだん落ち着いてきて、本当にちょっと寝ちゃおうかな、なんて思った時だった。
ちぃは、あたしの眠気を一気に覚ました。