シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「……ちぃ」
「帰るよ」
「ごめんなさい」
「…………」
ちぃは、小さくため息をついた。
気にしなくていいよって。
いつもみたいに、言ってくれない……。
もしかして、地雷踏んじゃったのかな。
あたしは泣きそうになった。
でも、そんなに嫌がることないじゃない……。
何も言えないあたしを置き去りに、ちぃは部屋のドアを開けた。
「あ、いらっしゃ……」
「失礼します」
ドアのすぐ向こうで、ママとちぃの声がすれ違う。
そのままちぃは早足で階段を降り、家を出て行ってしまったようだった。