シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「なにー、あの子。
かっこよさげだけど、感じの悪い子ねー」
ドアを開けながら、顔をしかめたお母さんが言った。
「あの子、彼氏?
つきあう人は選びなさいよ」
「っ……そんなんじゃ、ないよ……っ」
「どうしたの?何で泣きそうなの?
もしかして、無理矢理いやらしいことでもされそうになったの?」
少しいたずらっぽく聞くママの声が、もう我慢ならなかった。
「そんなこと、あの人はしないよ!」
あたしは手元にあった枕を、ママに投げつけた。
ちぃを傷つけないで。
あの人は、優しいけどとても弱い人なの。
「なによっ、せっかく早く帰ってきたのに!
男の子連れ込んでたと思ったら、八つ当たり?」
投げられた枕は、ママに拾われ、冷たくなったベッドに投げかえされた。