シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
act8.宣戦布告
いったい自分に何が起こったのか。
朝になって目覚めても、あたしにはわからなかった。
「過労だと思います」
心配性のママに運ばれた病院で、お医者様は適当に病名をつけた。
栄養剤を点滴され、一晩眠ったあたしは、すぐに帰宅の許可が下りた。
病院も、軽症患者を寝かせるベッドはないらしく、
一般の入院用病室ではなく、処置室の固いベッドに寝かされたあたしは、
腰も背中もバキバキだった。
「練習、きついのね。
今日くらい、休んだら?」
「ううん……行くよ」
ママは珍しくあたしの傍にいてくれて、
病院を出た後、タクシーで学校まで送ってくれた。