シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「お前、最近おかしいぞ。どうしたんだよ」
扉を閉めるなり、涼介はそうきいてきた。
いつもより、怖い顔のままで。
「おかしいって……どういうふうに?」
「……顔色がいつもより悪いっていうか、身体が疲れてるだけじゃないような気がする。
何かに取り憑かれてるみたいだ」
「はあ……?」
取り憑かれるって、そんな。
「心霊スポットに行った記憶はないけど」
「ふざけてんじゃねーよ。
俺は本気で心配してんだぞ。恵だってそうだ。
お前、オーディション受かってからおかしい。
あの佐藤ってやつと、噂になってからだ」
佐藤……。
その平凡な苗字が、非凡な顔を持ったちぃの苗字と気づくのに、
少しだけ時間がかかった。
「あいつと関わりだしてから、お前おかしいよ。
いつも何かにおびえてるような顔してる」