シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「佐藤に何かされたのか?」
怒りを浮かべた声で、涼介がたずねる。
あたしは、首を横にふるしかできなかった。
「じゃあ、なんなんだよ。
どーして泣くわけ?」
「わ、かんな……」
「なあ、話せよ。
お前、もしかしてとんでもない荷物背負っちゃってんじゃねーの?
佐藤のプライバシーに関わることなら、俺だってベラベラしゃべったりしねーよ。
もうちょっと信用しろよ」
涼介は優しくあたしの頭をなでる。
その手は、とても大きくて温かかった。
「……あ、たし……わかんない……」
「なにがだよ」
「ちぃが、わからない……」
ちぃが好き。
それは、多分本当。
何か大きな秘密を抱えた彼を、支えてあげたい。
苦しいときは、そばにいてあげたい。
それは、本当なの。