シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
ちぃは、まだものの分別がつかない子供にするように、じっくりとあたしに言い聞かせる。
「ひなたがクリスティーヌ役を取った。
それで、何人かの子が泣いたよね」
「……!!」
「俺にうつつを抜かして、バカのラウルをほったらかしにしてた。
悔しかっただろうな、あいつ。
練習中に仲良くなって、運が良ければヤレるかもと思ってたかもしれないのに」
「ひど、」
「ひどくない。
それでいいんだよ、ひなた。
俺はお前を肯定してるんだよ。
自分を守るためなら、自分が幸せになるためなら、他人を傷つけたことは知らないふりをしていればいい。
…………だから俺に、指図をするな」
ちぃはそう言うと、あごをつかんでいた手を離し……
ぐ、とあたしの首をつかんだ。