シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
……それにしても、意外と歩くなあ。
あたしは後から、彼の姿を観察した。
……かっこいいなあ……。
涼介、ごめん。
でもこの人、本当に……。
なんていうの?
後姿さえも、カッコいいんだけど。
色気があるっていうのか、華があるっていうのか。
……ん?ということは、パフォーマンス科の生徒?
いやいや、それだったら、知ってるはず。
じゃあ、デザイン科?
もしかして、普通科?
いくら学年全部で10クラスもある、とはいえ。
あんな美形、一度すれ違ったら忘れないよ?
あたしは悶々考えながら、彼の後をつけ続けた。
夕日はもう、すっかり赤くなっている。
そして……。
彼は、一軒の家に入っていった。