シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
『お前、保健室にいないじゃん。
どこにいんの?』
「あ……裏庭だけど。何?」
『次、急遽移動教室になったから、教えてやろうと思って……
あ、いたいた』
最後の方の声は、受話器越しではなく、直に聞こえてきた。
後ろを振り向くと、
保健室の方から歩いてきた涼介がいた。
「ひなた……」
電話を切りながら、涼介はフリーズした。
あたしの隣にいた千影くんに、その視線は奪われていた。
「「…………。」」
男子二人は、お互いに何も話さない。
目は合ってるのに。
……千影くんはともかく、涼介ってシャイだっけ?
その時、あたしの頭に名案がひらめいた。
千影くんに、涼介を紹介しよう。
涼介はいいやつだし、友達になれば、
もっと学校になじめるかも。