シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
けど、
興味のない(失礼)男の子と二人っていうのは、ちょっと……。
「んーと、じゃあ、涼介と恵も誘おうかなー。
皆、同じ舞台の仲間だし?」
よし、これはうまい逃げ道だよね。
しかし、相手は妥協しなかった。
「俺、その人達よくしらないから」
いや、あたしだってよく知らない人でしょうよ。
どうする、これ……
渋っているあたしを気にせず、長島くんはポケットから何かを取り出した。
「劇団春夏秋冬のチケット、あるんだけどな」
「えっ!」
「演目は、【六花の翼】」
「見たい、見たい見たい!
ねえ、本当に?
本当に連れてってくれるの?」
「うん。ははは、西村さん正直だ。
っていうか、現金。おもしろいね」
「ごめーん!それが取り柄なんだよ!」