シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


けど、

興味のない(失礼)男の子と二人っていうのは、ちょっと……。



「んーと、じゃあ、涼介と恵も誘おうかなー。

皆、同じ舞台の仲間だし?」



よし、これはうまい逃げ道だよね。


しかし、相手は妥協しなかった。



「俺、その人達よくしらないから」



いや、あたしだってよく知らない人でしょうよ。


どうする、これ……


渋っているあたしを気にせず、長島くんはポケットから何かを取り出した。



「劇団春夏秋冬のチケット、あるんだけどな」


「えっ!」


「演目は、【六花の翼】」


「見たい、見たい見たい!

ねえ、本当に?

本当に連れてってくれるの?」


「うん。ははは、西村さん正直だ。

っていうか、現金。おもしろいね」


「ごめーん!それが取り柄なんだよ!」


< 64 / 245 >

この作品をシェア

pagetop