シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


なんだ、長島くんいい人じゃん!


劇団春夏秋冬はファンクラブでもないと、いい席取れないんだよね。


しかも演目は新作の【六花の翼】ときたか……!


そりゃー断れないでしょっ!



「おおお、すごい……S席……」



渡されたチケットを見て興奮するあたし。


それを見て、長島くんはクスクス笑った。



「じゃあ、日曜駅で」


「はいっ、了解しました!」



あたしは長島くんにチケットを預けた。


るんたるんたと教室に戻ったあたしを、

恵と涼介が待ち受けていた。



「どーだったの!?」


「告られたのかっ!?」


「やだなー、二人とも。

長島くん、超いい人だけど、そんな話はしなかったよ♪」



次の授業の準備をするあたしを見ながら、

二人はつぶやいていた。



「……なんか騙されてる気がしない?」


「完全に、モノでつられたな……」



< 65 / 245 >

この作品をシェア

pagetop