シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
なんだ、長島くんいい人じゃん!
劇団春夏秋冬はファンクラブでもないと、いい席取れないんだよね。
しかも演目は新作の【六花の翼】ときたか……!
そりゃー断れないでしょっ!
「おおお、すごい……S席……」
渡されたチケットを見て興奮するあたし。
それを見て、長島くんはクスクス笑った。
「じゃあ、日曜駅で」
「はいっ、了解しました!」
あたしは長島くんにチケットを預けた。
るんたるんたと教室に戻ったあたしを、
恵と涼介が待ち受けていた。
「どーだったの!?」
「告られたのかっ!?」
「やだなー、二人とも。
長島くん、超いい人だけど、そんな話はしなかったよ♪」
次の授業の準備をするあたしを見ながら、
二人はつぶやいていた。
「……なんか騙されてる気がしない?」
「完全に、モノでつられたな……」