シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
メールで送信された住所をもとに、
人に聞きながら歩いていくと……。
「おう……っと」
駅からちょっと歩いたところの歓楽街に入ってしまった。
昼間とはいえ、そこは怪しい独特の雰囲気が漂っている。
歩く人は、ほとんどおらず……。
ここを抜けていくのが一番の近道らしいが、
だんだんと、そこに無事に着ける自信がなくなっていく。
「くそー、長島……
知人をよこすなら、駅によこせっての……」
はた。
春もののブーツを履いた足が止まった。
そうだよ。
駅にいたほうが、わかりやすいはず。
なにゆえ、駅から離れて、
こんな歓楽街を通って、よくわからないカフェに行かねばならないの?
何かがおかしい。
嫌な予感がして、あたしはケータイを取り出した。