シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「無視してんじゃねえよ」
低く、ドスのきいた声で言われて、身がすくんでしまう。
「離してください」
「へー、可愛いじゃん。
本当にやっちゃっていいの?」
仲間の男が、あたしの顔をのぞく。
すると腕をつかんだ男がそいつを軽く殴った。
「余計なこと言うんじゃねえ。
とにかく連れて行くぞ」
ちょ、ちょっと待ってよ!
どこに連れて行くって!?
「離してよ、警察呼ぶよ……っ」
「呼んでみろよ。どうやって呼ぶの?」
他の男が、あたしの手からケータイを取り上げ、
ぽいと地面に放った。
それはアスファルトを滑り──。
人の靴に当たって、止まった。