シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
ほらー、やっぱ食べたいんでしょ、と。
千影くんは自作のホケミパンに自信満々。
……米食べてないから、脳に栄養いってないんだなあ……
可哀想に……。
「そういえば、どうして昼間からあんなところにいたの?
俺は、古本屋探して道に迷ってたんだけど」
千影くんにたずねられて、あたしはようやくさっきの出来事を思い出した。
「実は……」
ことの成り行きを説明すると、千影くんはふーんとうなずいた。
「……ファントム役の彼か……。
あいつさ、カルロッタの女の子と仲いいんじゃない?」
「え?」
「俺、何回か二人でいるところ見かけたよ」
長島くんと実里が、仲がいい?
そんなの、知らなかった。
もしかして……
「実里が、あたしをハメようとした……?」