シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


「ひなたちゃん……」


「なに?」


「俺が……怖くないの?

気味悪くないの?」



意外な言葉だった。


千影くんはどこか、あの力を使う事を楽しんでいるように見えたから。


でも今見えるのは……


恥じらい。


本当は、千影くん……



「そんなこと思ったら、ここまで来ないよ……」


「そっか……

ひなたちゃん、やっぱ面白いね」


「うん、そうでしょ。

しかもあたしも、似たような秘密があるから」


「えっ?」


「あたし……見えちゃうの。

お亡くなりになったひとたちが」



本当は、あたしと一緒かもしれない。


人と違う力を、

それを持つ自分を、


恥じているのかも、しれない……。


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