ツンデレ彼女と無関心彼氏
無関心彼氏の電話
『とにかく今日は、必ず家に居なさい。分かった?』
歩に耳にタコが出来るほど散々忠告され、あたしは今、自分の部屋のベッドでゴロゴロしている。
何があるって言うんだ。教えてくれてもいいのになぁ。
二、三度寝返りを打ち、大の字で天井を見上げた時。
~♪~~♪♪~♪
………!?この着信音は!
ベッドから飛び起きつまずきながら、なんとか机の上の携帯を手に取る。
表示は【猛】。予想的中!
「も、もしもし!?」
《…あ、梓衣?》
「うっうん…そうだよ」
あたしの携帯に掛けてきたんだからあたしですよ?なんて思いつつ、口元が緩んでる。
猛の声…電話で聞いてもうっとりしちゃう……。