ツンデレ彼女と無関心彼氏
「あれ?梓衣?」
「……あ」
バレた。バレてしまった。
こっそり見てるだけのつもりだったのに、気付かれてしまった!
ニッコリ微笑む彼に、あたしはその場で硬直。
あぁ、今日もカッコいい……。
なんて思ってる場合じゃなかった。取り合えず、何か言うんだ。何か、何か……
「……あ、朝から男同士でイチャついてキモい!」
……って、あたし何言った!?何言っちゃった!?
ハッとして恐る恐る彼を見れば、まさに無表情であたしを見つめてた。
バカバカバカ!あたしの大バカ――――!!