ツンデレ彼女と無関心彼氏
「遅ようございます」
「…す、すみません…」
当たり前だけど駅にはもうみんな居て。
頭に角の生えた歩に説教をくらう。
「30分の遅刻でございますよ?分かっておられますか?」
敬語が怖いでございます。
「本当にすみません……こっ、これでも急いで来たんだけど…」
「言い訳はよろしい!」
「はっ…はい!」
ピシャリと歩に言われ、思わず肩が跳ねる。
…でも本当なのにな。メイクも雑だし、髪なんか巻けてないし。むしろ走って来てボサボサだし。
最悪。こんな格好で、猛との初デート(ダブルデートだけど)、来たくなかった。
もっと可愛くてきちんとした時に、デートしたかったよ……。
……まぁ悪いのは、全部あたしなんだけどさ……。