ツンデレ彼女と無関心彼氏
「まーまー歩。その辺にしといてあげなよ」
「清…」
清くんが歩の肩に手を置き、ニッコリ微笑む。
「梓衣ちゃんも反省してるみたいだし、俺も猛も怒ってないしさ。
せっかく四人で遊び行くんだし、楽しく行こうよ。な?」
「(ズキュンッ)清のそういう優しいとこ大好き!」
えっそれでいいの!?歩さんや。
歩は清くんの腕に絡まり、『じゃあしゅっぱーつ♪』なんてさっさと駅に入って行く。
清くんパワー恐るべし。そして歩のデレデレが、失礼ですけどキモいっす。
あたしも人の事は言えないが。
「俺らも行くか」
「…うぇっ!?あっ…う、うん」
今まで黙ってた猛が急に喋るからビックリした。
歩達の後を追うように、あたし達も駅に入った。