ツンデレ彼女と無関心彼氏


「あっ。そういえば梓衣、今日可愛い格好して来たね」


「…え、気付いちゃった?」


「そりゃもーばっちり。普段Tシャツにショーパンの梓衣がワンピース着てるんだもん。気付かない訳無いって~」




…あははは。やっぱバレますよね。ですよね。


でも猛は何も言ってくれなかったんだよなー……。





「…でもメイクと髪が適当」


「うぐっ…寝坊して、出来なくて」


「駄目だなぁ~。ま、そこが梓衣の可愛いとこでもあるけどね」





どんなですかそれ。ただのアホでは?



歩は苦笑いするあたしに、ハハッと笑って。





「猛も素直じゃないしな~っ」


「…え?」




猛?なぜここで??



頭の上にたくさん“?”を浮かべて、妖艶な笑みを零す歩の横顔を見つめていたら。




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