ツンデレ彼女と無関心彼氏


「…見付けた」


「………っ!!!?


……………え、た……ける…?」





…お化けに、見付かったのかと思った。



上から掛けられた声にビクッと肩を揺らして、恐る恐る顔を上げると、そこには荒い息の猛が居たんだ。






「…あ…」


「捜した。出口出たのに居ないし。…大丈夫か?」




あたしの目線までしゃがんで、顔を覗き込む猛。



……もしかして、心配して、捜しに来てくれたの……?




猛の顔を見たら、

猛の姿を見たら、


なんだか急に体中の力が抜けて。



ホッとして……涙が零れそうになる。




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