ツンデレ彼女と無関心彼氏

本当は嬉しくて、嬉しくて、しょうがないくせに。



素直じゃないあたしは………また、思ってもない事を言ってしまうんだ。






「…別に、大丈夫だからっ。猛が来なくてもちゃんと戻るつもりだったし」


「……は？」




猛の低い声。内心ビクッとしながらも、一度言ったら止まらない。



あたしは差し出された猛の手を振り払い、すくっと立ち上がった。



……猛の、目が見れない……。






「…あーそうですか。ならずっとそこでうずくまってろよ」


「…たけっ…」





猛は背を向け、出口に向かって行ってしまった。



一人その場に立ち尽くすあたしの目から、止めどない涙が溢れる。




…初めて見た、猛のあんな冷たい目。


怒らせた。あたしが、怒らせた。



心配してくれた猛に……あたしは強がって、酷い事を言った。



あたし、最低……っ。