ツンデレ彼女と無関心彼氏
無関心彼氏のキュン
ダブルデートから一週間。俺達はというと……。
「梓衣ー、帰ろ」
「あっちょっと待ってー!」
放課後、違うクラスの梓衣を迎えに行くのは恒例。
前は『迎えに来なくていいって!』って、ツンツンされたけど。
今は、そんな事なくなった。
「ごめんね小村くん、はいプリント」
「どーも~」
梓衣はプリントを教卓に立つ男子に渡し、鞄を持つと小走りで俺の所に来た。
「お待たせ猛」
「ん。行くか」
梓衣はツンツンどころか、笑って『お待たせ』って言ってくれるようになった。
これはかなり、嬉しくて。
つい緩む口元を、手で押さえる。