夢花火
すると、どたどたと足音が聞こえ、汗をかいた土方が来た。
「古高が自白した。すぐに、俺の部屋まで来い」
「分かった。日和はどうする?」
土方は、日和の方を見た。
日和は慌てて頭を下げる。
「水野日和といいます」
「俺は土方歳三だ。巻き込んで悪かったな」
「いえ。大丈夫です」
「土方。日和が、古高と話をしたいそうだ」
私がそう言うと、土方は考え込んだ。
「いいだろう。水野、お前はこの部屋で待っててくれ。すぐに終わる」
「分かりました」