夢花火




新撰組の隊士数名が、伊東の暗殺に向かった。


私達は、それをただ待っていた。




「…局長、終わりました。伊東さんの遺体は、まだ路上にあります」



隊士の報告に、土方が口を開く。



「…恐らく、御陵衛士の奴らが駆け付けるだろう。その時、奴らも一気に討ち果たす」



ちょうどその時、永倉や原田が来た。



「…俺らが行けばいいんだな?」



永倉が聞いた。



「ああ、頼んだ。…それと」



土方は、何かを思い出したように言葉を付け足した。




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