夢花火
「──藤堂!!!!」
そこに駆け寄ろうとしたら、また別の隊士が藤堂を斬りつける。
「お前ら、やめろ!」
永倉がそう言っても、もう遅かった。
…藤堂が、その場に崩れ落ちる。
急いでその場に駆け寄った。
「藤堂!」
藤堂は、うっすらと目を開いて、私を見る。
「千春…さん…」
「どうして…」
また一人、いなくなってしまう…。
「これからも、新撰組を…近藤さんや土方さんを…見守って下さい…」
…そう言うと、ゆっくりと目を閉じた。
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