夢花火
少したって、右腕から大量の血を流した近藤が、監察方の島田に支えられ、帰ってきた。
「誰に撃たれた」
土方が島田に聞く。
「恐らく…。御陵衛士の生き残りです」
「くそっ…。あいつらか…」
「…何があったんですか」
その時、寝ていたはずの沖田が来た。
「沖田…」
「近藤さんに、何があったんですか!」
沖田も、相当怒っているようだった。
「…御陵衛士の生き残りに、撃たれた」
「…!」
沖田は、その場を駆け出そうとする。