夢花火




「沖田!行くな!!」


私がそれを止めようとするけど…。


「近藤さんを撃ったんだ!そんな人達を許す事は出来ません!」


「それは私だって同じだ!」


私が大声を出すと、沖田も口を閉じる。

その時、山崎が中に入ってきた。

土方が山崎に近付く。


「…山崎。局長の怪我の具合はどうだ」

「命は助かりました。ですが…」


山崎は、目を伏せる。


「傷は、思ったよりも深く…」


「……」


「もう、右腕が上がらなくなるかもしれません」





< 239 / 345 >

この作品をシェア

pagetop